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政府・産業界・学界を問わず、国際会議などの黒子として重要な役割を果た
しているのが「同時通訳者」です。中でも、閣僚級以上による政府間折衝と
もなれば、その成否は日本の国益を左右するわけだから、彼らの使命は重
大。
しかし、彼ら同時通訳者が、一体どんな人々で、どのような見識・能力を持ち、
どのような仕組みの中でこの仕事に臨んでいるのか、その実態を知る人は少ないでしょう。


同時通訳というのは、すさまじい集中力を要するので、せいぜい15分くらいし
か続きません。ですので必ず2人以上の体制での業務となります。日本語と
いうのは国連の公用語ではないので、国際会議の場合、同時通訳用の専用
ブースが与えられない、などということもあるようです。

また、通訳業務には事前の資料が必要ということも、普段通訳にかかわら
ない人には馴染みのないことかもしれません。通訳本番前に資料を読み込
んで入念な準備をし、通訳業務に備えます。資料がなければ自分で調べる
しかありませんから、その何倍も労力がかかります。

通訳をしている姿だけを見るとスマートでかっこいいですが、ひとつの通訳
業務にかかる下準備、さらに日々の勉強に膨大な時間を割いているのが
通訳者なのです。



by Tsuboi
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ほとんどの場合、通訳者は通訳以外の立案、交渉、実施等のマネージメント
業務が(少なくとも本業の通訳業務に比べれば)苦手と言えるでしょう。そう
した多くの通訳者にとって、エージェントは大切なサポート機能を果たします。

例えば通訳者の移動手段。業界ではほとんどの場合、会議通訳者の移動
について、飛行機の場合はビジネスクラス、新幹線はグリーン席を利用する
ことになっています。この交通費はクライアントに請求されますが、一般的に、
役員クラスでない限りビジネスクラスには乗れないようなご時世で、フリーラ
ンスがビジネスクラスで移動するのは異例と言えるでしょう。
そうしたことは、通訳という高度な集中力を瞬間的に出し切らなくてはならな
い職業柄、業務前に疲れてしまい、最高のパフォーマンスが出せずにクライ
アントに迷惑をかけてはいけないという根拠からこのような移動手段の規定
があるわけですが、こうした要望は、個人ではなかなか主張しにくいことが
あると思います。第三者であるエージェントが請負条件として提示すれば、
こうしたことは円滑に進められることが多いでしょう。

移動手段は一例ですが、そうした個人の通訳者として主張しにくいことを、エ
ージェンシーを介して主張する、もしくは、エージェンシーに窓口となってもら
い、第三者として代わりに主張してもらう、というのは、通訳者にとってありが
たい代弁機能といえると思います。


by Nakamura
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