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産経新聞 2月6日(日)12時57分配信

ブータンは2005年の国勢調査で、国民の97%が「自分は幸せ」と答えたとされる。首都・ティンプーで小物店を営む39歳の男性に幸せかどうか尋ねてみた。「そりゃ幸せさ。良い国家指導者、お互いを大切にする国民、平和な国。ブータンは特別な国です」とよどみなく答えた。

中略

 ただ、97%はいくらなんでも多すぎると思えてならない。ちなみに日本は昨年春の内閣府の世論調査で、10段階で幸福度を問うたところ、平均値は6・5だった。

 ティンプーで50歳ぐらいの男性と酒を飲み、本音を聞いた。

 「そりゃ97%は異常な数だと思うよ。『違う答えをしたら怒られる』という意識がみんなに働いたのかもしれない。今のティンプーはモノがあるけれど、騒がしいし危険になって、そんなに幸せとは思えない」

中略

 「ブータン人はお互いに尊敬し合って生活している。けれど、『人々の心が変わってきて、この国の幸せが失われていくかもしれない』と多くのブータン人が心配している。これから30年や40年は大丈夫だと思うけれど、その先は分からない」

 ティンプーの旅行会社勤務の男性(27)はブータンの未来についてこう語った。

後略 

*******

 国民総幸福量、GNH(Gross National Happiness)国民総幸福量は1976年にブータン国王が提唱した幸福指標である。物質的、経済的ではなく、精神的な豊かさ、幸福を求めようとする考え方である。幸福の感じ方は個人個人で異なるため、数値化は難しいが、宗教、文化的背景、哲学、教育、政治などに基づく一体感や公平感といった幸せを実感できるための共通価値観の構築が求められている。

「2006年GNHランキング」

<ベスト20>

1位 デンマーク 2位 スイス連邦 3位 オーストリア共和国 4位 アイスランド共和国 5位 バハマ国 6位 フィンランド共和国 7位 スウェーデン王国 8位 ブータン王国 9位 ブルネイ・ダルサラーム国 10位 カナダ 11位 アイルランド 12位 ルクセンブルク大公国 13位 コスタリカ共和国 14位 マルタ共和国 15位 オランダ王国 16位 アンティグア・バーブーダ 17位 マレーシア 18位 ニュージーランド 19位 ノルウェー王国 20位 セーシェル共和国

<20位以下抜粋>

23位 アメリカ 35位 ドイツ 41位 イギリス 62位 フランス 82位 中国 90位 日本 125位 インド

<ワースト3>

176位 コンゴ民主共和国 177位 ジンバブエ共和国 178位 ブルンジ共和国

この指標はまだ研究段階だそうだが非常に興味深い。
提唱したはずのブータン自体が調査から6年経った今、変わり始めている。

上位には福祉が手厚い北欧などが目につく。
フィンランドやスウェーデン、ノルウェーは代表的な社会福祉国家である。
その社会制度をぜひフィンランド語翻訳ノルウェー語翻訳の書物でひも解いてみたい。
また、以外に思ったのがコスタリカ。紛争のイメージが強かったのだが、民主主義における取り組みや、紛争における調停などの成功例として世界に知られている。スペイン語が公用語である。コスタリカ式の成功例がスペイン語翻訳されて世界に紹介されることには意義があるであろう。
世界で大国と呼ばれる国々は20位以下。
ワーストにはアフリカ諸国が目立つ。
この新しい指標だが、GDPのようにその意味を英語翻訳で広く世界に広め、一人ひとりが豊かさとは何かを考えるきっかけになればよいと思う。

By MT


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