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小さい頃、将来なりたいものを聞かれたときには必ず「通訳になりたい。」と答えていた。
特定の言語の通訳を生業としたい、とずっと思っていた。
しかし、大学でその言語を専攻して勉強していた頃に、その言語の通訳には留学生のアルバイト等を使うことが多く、かつ毎日安定して仕事があるわけではないため、日本人がそれ1本で生計を立てていこうとするのは、非常に困難であるということを知った。
その言語の学習は諦めず続けたし、手伝いでその言語や他の言語の通訳の真似事などをやったこともあった。

そうこうしながら、今は翻訳会社で翻訳や通訳のコーディネーションをする仕事をしている自分がいる。

通訳を手配する側の人間がこのようなことを言うのはあまり好ましいことではないかもしれないが、通訳といえども必ずしも万能ではなく、耳から何の気なしに聞いたことをワケも無く他の言語に変換して即座に発する能力を持っているような通訳者には、それほどお目にかかれることはないだろう。
通訳には集中力が要求されるし、事前の下調べも必要となる。
どんなにあまり専門性のない事柄であっても、当日予備知識も全く無くいきなり連れて来られれば、通訳だって困ってしまうのは無理も無い。

余談だが、自分自身が以前所謂通訳の真似事をした際の1つのエピソードを書こう。それはとある会社の年次ミーティングであったのだが、開始早々、何の前触れも無くいきなりトップから辞任の意志が発表された。もちろん非常に驚いたが、ここで雰囲気に呑まれたら先の通訳が務まらないので、必死に平静を装った。しかしやはり最後まで動揺が抑えきれず、肝心の通訳もお粗末なものに終始した。場数を踏んだ通訳であれば、こんな場面にさえ何度か遭遇していて、その都度うまく切り抜けるのだろう。
真似事と熟練したプロの違いを体感できたいい経験だった。

by お
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